竜王ファミリークリニックの皮膚科診療について


▶小児科×皮膚科×効率化でスマートに

①皮膚の悩みも一緒にかかれる! 

〜小児科と皮膚科のハイブリッド対応〜

 

皮膚科、小児科の両方でトレーニングを受けてきた総合診療科医ですので、ちょっとしたことなら一度に両方の悩みについて対応が可能です。二つの科に分けて受診する必要がなくなるのは便利だと言われます。

②待ち時間&同席者軽減!

〜予約診療システム〜

 

新型コロナウィルス感染症など、感染症に対する不安が強まっています。当院では午後に予約が可能です。待ち時間も減らす事ができますし、予約時間を1人ずつ細かく区切っているので、重なる人数は最小限で済みます。お子様への感染症が心配な方には大変適しています。

③お子様が飽きる前に診察が終わる! 

〜医療事務によるカルテ入力〜

 

当院では事務が診察室に同席して、受診者の診察内容のカルテ入力の補助をしています(一部時間帯を除く)。通常の診察に比べると情報量や説明が多いにも関わらず、診察時間も短時間で済んでいます。お子様が飽きる前に診察も終わり、会計へとスムーズに移行できます。


以下では当院で頻度の高い皮膚科疾患について、ご紹介しています。ぜひ一度ご覧ください!

アトピー性皮膚炎

当院において、皮膚科領域で特に力を入れている疾患です。乳幼児の発症が多いです。治療はステロイド外用薬が主体ですが、当院ではしっかりしたスキンケア指導とさまざまな保湿剤を使用する点に特徴があります。かゆみよる掻き壊しで病状が悪化しやすいので、花粉症でも使用される抗ヒスタミン剤を併用することが多いです。なかなか子供は「掻かないように。」、と指導しても守ることは難しいものです。スキンケア指導では専用の説明書を用いて、保護者の方に分かりやすい説明をこころがけています。受診間隔は2−4週間です。初期は2週間毎、病状が安定してくれば4週間毎に受診してもらいます。ほぼきれいな状態になった後は、ステロイド外用薬はいきなり中止せずに、維持療法(プロアクティブ療法)を行ってから、中止しています。皮膚がとても乾燥しやすいため、保湿剤だけは継続するようにすすめています。

じんましん

突然出てかゆくて困るのがじんましん。食物アレルギーでも起こりますが、物理的な刺激や病気の症状としても起きます。そして、疲労などの心身の状況によってもじんましんの出やすさが変わってきます。原因については、問診でアプローチしていきます。繰り返さない急性じんましんと繰り返す慢性じんましんとに分類されます。原因が分かれば、それを避けるように指導しますが、原因がはっきりしないこともあります。血液検査でアレルギーの有無を評価することもあります。治療薬の基本は抗ヒスタミン薬と呼ばれる内服薬で、花粉症の薬と同じです。ただ、抗ヒスタミン薬にも種類があり、眠気が強くでるものと、そうでないものがあるので、眠気が出やすい人は運転などの器械の操作には十分注意が必要です。抗ヒスタミン薬1剤だけで収まらない場合には、他の抗ヒスタミン薬や漢方薬の併用などもしています。もし、アレルギー性の場合、ひどいものはアナフィラキシーと呼ばれ、呼吸や血圧の異常が出て命に関わることがあります。それは食物やハチ毒の場合が多いのですが、そのような時には万が一に備えてエピペンという注射を自分で打つ対応が必要になります。

虫さされ

冬以外に意外と受診が目立つのが虫さされ。かゆくて困る以外に、掻き壊しによる傷跡を心配する方が多いです。当院ではかゆみ止めの内服として抗ヒスタミン薬の内服と強めのステロイド外用薬を処方して対応しています。既に出来てしまっている色素沈着などの傷跡には、ビタミンCなどの内服薬を処方することもあります。注意点としては、虫さされの中には、ダニに刺されると思われる場合があり、その場合には抗生剤の内服をすすめています。虫が多そうな自然の豊かな場所に行くときには、長袖長ズボンなどの服装の着用や虫除けの使用もすすめています。

いぼ

いろいろな理由で、いぼはできます。子供ですと尋常性疣贅と呼ばれるウィルス性のいぼ、高齢者では老人性疣贅(=脂漏性角化症)などの加齢によるいぼが多いです。どちらも治療は冷凍凝固、外科的切除が選択肢になります。尋常性疣贅ではハトムギ(=ヨクイニン)を一緒に処方しています。冷凍凝固は人工的な凍傷を起こす治療です。事前に説明を行い、同意書が必要です。冷凍凝固の場合、通常は複数回の治療が必要になります。

皮膚のしこり

頭皮、顔面、背中、腹部、手の指、足の付け根などいろいろな場所にしこりができることがあります。これまでの臨床経過、触診、ペンライトの透光性、超音波(=エコー)などでできるだけ診断を行います。悪性が疑われる場合には詳しい検査などができる病院に紹介しています。切除を希望するものの美容上の不安が強い方、腫瘍が大きい方、内服薬の都合で出血のコントロールが難しい方などは、形成外科に紹介しています。見た目で良性の腫瘍と思われ、当院で治療を希望される場合には、最終的な診断である病理検査が行えるように外来での外科的切除を行っています。手術は午後14〜15時の時間帯に1時間の予約をしてもらって行います。術後は経過をみるために翌日、3-4日後、7日後の3回の受診が原則として必要です(ただし、スケジュールは応相談)。粉瘤と呼ばれるしこりで、赤く腫れて痛むような場合には、感染を起こしているために抗生剤の治療を優先して行い、炎症を落ち着けてから手術を行います。

みずいぼ

伝染性軟属腫と呼ばれるウィルスによる小さな水疱ができる子供の病気です。感染症ですので、掻き壊すと周囲にひろがっていきます。自然治癒もするので、数が少なくて、掻き壊すリスクが少なければ、特に処置をせずに経過をみてもよい病気です。かゆみ止めの内服だけで経過をみる子供もいます。しかし、水疱の数が多い、かゆみが強くて子供が我慢できない、といった場合には、専用のピンセットでつまんで取る治療を行っています。つまんで取る際に、多少の痛みが出るため、事前に麻酔薬のテープを1時間ほど貼ってから処置をしています。稀に大人もかかる病気なのですが、その場合には免疫力が低下するような病気が背景にないか調べる必要があります。

あせも

だんだん暑くなってきて汗をかく機会が増えてくると、あせも(=汗疹)の方の来院も増えてきます。汗が詰まって、汗そのもので皮膚炎を起こしている状態です。かゆみが出るため、掻いたり、こすったりして皮膚炎が悪化します。対応は、汗をかかないような涼しい環境にする、ボディパウダーや制汗剤を使用する、汗の吸収をよくするなどです。汗の吸収をよくするためには、服をこまめに着替えたり、汗が乾きやすい機能性衣類を着たりするのが良いでしょう。治療薬はステロイド外用薬です。

巻き爪

深爪が原因でなってしまう巻き爪ですが、保険治療で行える巻き爪治療が実はありません。自費診療になりますが、当院では現在、マチワイヤという形状記憶ワイヤーを爪に通して矯正する治療を行なっています。マチワイヤは爪が皮膚から2㎜は出ていないと行えず、しかも爪に2箇所の穴を開ける必要があります。マチワイヤは処置や矯正によって爪が割れるリスクがもあります。爪が伸びてくれば、やり直す必要があります。巻き爪を放っておくと、皮膚に傷が出来て爪周囲炎と呼ばれる炎症を起こし、感染症を引き起こします。赤く腫れて、膿が出たりもしますし、皮膚への刺激で肉芽(にくげ)と呼ばれる皮膚の盛り上がりができたりもします。そうなってしまうと、爪の矯正で余計に傷を悪くする恐れがあるため、爪の矯正はすぐにはできません。まずは炎症を落ち着ける治療を行い、肉芽の切除と爪の部分抜爪(ばっそう)術を行います。そういった処置をしてから時間をおいて爪の矯正を行うことをおすすめしています。なお、爪の根元にある爪母への処置は行いませんので、いずれ爪は生えてきます。