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虫さされをキレイに治すには


虫にさされた!ということで当院を受診される方は結構増えています。ズバリ、キレイに治すには①掻き壊さずに、②すぐに炎症を抑えることに尽きます。

 

今すぐなんとかしたいかゆみはとにかく冷やしましょう。ひどい場合には抗ヒスタミン薬を処方しています。炎症を抑えるにはステロイド外用薬が適しており、比較的強めの方が良い印象です。

 

季節柄、虫に刺されやすいので、虫除けの対応もおすすめです。虫除けは、長袖長ズボンのように服装や、虫除けスプレー、蚊取り線香などの殺虫剤の散布、虫が嫌うハーブなどを身につけるなどの方法などがあります。どれもある程度効果があると思われますが、虫除けスプレーなど皮膚に忌避剤を付ける場合、それでかえって皮膚炎(かぶれ)を起こす場合があります。

 

虫除け成分で有名な、DEET(ディート)、イカリジンがありますが、ともに皮膚炎を起こす可能性があるので、最初は目立たない場所に少しだけ塗ってみて、かぶれないか確認してみた方がよいでしょう。DEETは10-35%製剤がありますが、虫さされのリスクに応じて、リスクが高いようなら、高い濃度の物を使用すればよいでしょう。DEETは通常3-4時間毎に塗り直した方がよいですが、妊婦や子供(2ヶ月以上から使用可)は1日1回が勧められています。イカリジンは20%濃度でDEETと同様とされていますが、持続時間がDEETより短く、副作用はDEETより少ないと言われています。