山梨もようやく梅雨が明けました。これから夏本番となり、気温も高くなりそうです。こういう時期には熱中症が起こりやすくなるので注意が必要です。家の中でも暑い場合には熱中症になりますので、油断はできません。
熱中症は、軽症から重症まであります。周囲の熱、脱水やミネラルの異常で様々な症状が出ます。軽症では、筋肉がつるなどの熱痙攣、意識が一瞬無くなるような熱失神があります。中等症では、頭痛、めまい、嘔気、倦怠感などが症状の熱疲労と呼ばれる状態です。これ以上進むと、意識が悪くなり、体温が40度以上になるような熱射病と呼ばれる重症になります。ほとんどの方が体調が悪くなった感じる熱疲労の状態で病院などを受診します。
子供と高齢者では、特に注意が必要です。子供は汗腺が未発達のため、主に皮膚から熱を放散して体温を調節していますが、外気温が体温より高いと体の熱を放散しづらくなり、熱が体にこもることになります。つまり、あまりにも気温が高い環境では、大人よりも熱中症にかかりやすいということが言えます。また、高齢者は、温度への反応が鈍く、熱を放散しづらく、体液量がもともと減少しています。つまり、高齢者は知らないうちに熱中症になりやすく、重症化しやすいと言えますので、症状が出なくても注意が必要で、早めの対応が重要なのです。
治療は涼しい環境で、ミネラルと水分を補充することがまず第一ですが、点滴が有効です。我慢せずに点滴した方が重症化も防げますし、即効性があります。ただし、暑い環境を改善したり、水分補給を怠ると再発しますので、生活や仕事の環境を調整することも忘れてはいけません。
暑い環境にならないように日頃から注意しておくと良いでしょう。